あした世界が終わるとしても

監督:櫻木優平

劣化版新海誠みたいな映画。ありがちな並行世界。二つの日本。一方の世界は恋人同士でもう一方の世界は敵対している。なんだか中二病全開な話だった。よくこれで企画が通ったなあ。結構たくさんの人死んでいて、かなり滅茶苦茶やっている。やっぱりCGアニメは味気ないなあ。。。

残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う

監督:森川圭

なんかすごいタイトル。この監督の「メイクルーム」シリーズの第3弾に当たる作品らしい。「メイクルーム」は観てないけど、このタイトルに惹かれ観てみる。メイクルームだけのワンシチュエーション物で、映画撮影の舞台裏で映画関係者達がわちゃわちゃしてる映画。うーんあまりハマらなかったなあ。ただこの手の低予算映画の舞台裏は地獄てのはよく分かった。スケジュール通りにはいかない、アイドルたちはやる気ない、こんなゾンビ映画作っても誰も得しないように思うんだけど。。。

サマーゴースト

監督:loundraw

さすが乙一。幽霊と青春。こういうの書かせたら乙一は天下一品。儚く切なく美しく。少年時代の暗い瞬間をすくい取り、それでいて希望を信じている。頑張れ生きろという言葉が伝わってきた。黄昏、夜、花火などの夏の映像がとても美しかった。キャラデザがエヴァンゲリオンっぽかった。40分の短編だが、伏線等の仕掛けもあり心に響いた。ちょいおまけ。

7BOX [セブンボックス]

監督:フアン・カルロス・マネグリア、タナ・シェムボリ

とてもめずらしいパラグアイ映画。そもそもあまり映画を作ってない国で映画後進国。監督も役者も素人同然みたいな連中なのだが、その割にはレベルが高い。話は正直それほど面白くはなかったのだが、この舞台である巨大市場という迷宮での追っかけっこはパラグアイという国ならではの迫力とリアルを見せてくれた。貧困や暴力もあるが、活気があり生きることに皆必死な現実が垣間見れた。ただ映画としてはやや期待外れ。。。

夏へのトンネル、さよならの出口

監督:田口智久

ちょっと新海誠っぽさがあった。ウラシマトンネルという都合のいいトンネルが出てきて少年少女に冒険を提示してくれる。夏、田舎、不思議なトンネルとどこかで観たことあるような設定なのだが、過去のいろんな作品のいいとこ取りのような話できちんと青春を感じさせてくれた。時間差による恋愛なども設定を上手く活かしている。中二病的で痛々しいものもあるのだが、それでもこういう切ない青春映画に弱いんだよなあ。。。

ユー・アー・ノット・マイ・マザー

監督:ケイト・ドーラン

アイルランドのホラー映画。まあまあ。アイルランドがどこか閉鎖的というか淀んだ空気が漂っている。いじめとかも陰湿。主人公がどんくさい感じがリアル。母親がなんか呪われているらしい。派手なものはないが、所々で気味の悪さを演出している。母親が口に手を突っ込むとことか、顔が変形したとこも不気味。終わり方はあまりよくない。。。ちょいおまけ。

足跡はかき消して

監督:デブラ・グラニック

ウィンターズ・ボーン」の監督か。たくましい少女ってとこが似てる。父と娘が森林で二人で暮らしている。まあホームレスみたいなもんだが、こういう自然の中で暮らすのはそれはそれで強くなる気はする。でもずっとはここでは生きられない。親父はいいけど娘はまだ未来があるからねえ。親離れというか大人への成長というか。そこまで深刻な空気ではなく、いつかは来る旅立ちの日って感じ。トーマシン・マッケンジーは最近いろいろ出てるようでイマイチ顔がはっきりしなかったが、古典的な美人という印象。