友情にSOS

監督:キャリー・ウィリアムズ

アメリカにおける黒人の立場が、この一本に集約されている。コメディ調だが、結構深い部分を突いてくる。黒人に対する偏見だったり、警察の対応だったり、差別の根深さを感じさせる。終盤白人女は謝罪するが、そっとドアを閉める。元の生活に戻るが、あの恐怖、屈辱は消えない。外でパトカーのサイレンが聞こえ、ちょっと怯えてしまう。無言だが、あの何とも言えない表情が、そのもどかしい思いを物語っている。複雑な余韻を残し映画は終わる。。。