私の知らないわたしの素顔

監督:サフィ・ネブー

痛々しい女である。オバさんがSNS若い女になりすまし、若い男にうつつを抜かす。しかし男の方も会ってもいない女にそこまでのめり込むものか。とにかくこの男女の不可解な行動には感情移入できず、イライラするばかり。挙句の果てには本まで書いて、悲劇のヒロイン気取りすぎる。とまあ痛いオバさん映画と思いきや、後半二転三転とさせる。この監督は「アンストッパブル」のオリジナル版の監督ということで、なるほど結構捻ってくるわけだ。不可解な行動にも意味があったし、オバさんのプライドのずたずたぶりには多少の同情の余地も。そこまで共感はしないが、ストーリー自体は面白かった。