沈没家族 劇場版

監督:加納土

中々面白かった。当時テレビでも取り上げられていた、今で言うシェアハウスのようなことをして育てられた子供が成長して、この映画の監督として当時を振り返り、沈没家族に迫るという趣向。そもそも息子に土なんて名前つける親がエキセントリック。坊主にしたり、ビラ作って配って、共同保育をする母の行動力が凄い。こういう環境で育った実験という意味でも確かに面白いが、それよりもなんか歴史の流れに思うところがあった。昔の写真や映像を見て、現在の状況を見ると、皆それぞれに人生があり、姿が変わり、街も変わり、時間が経過した姿が、それだけでドラマであり、どこか感慨深いものがあった。