人魚の眠る家

監督:堤幸彦

原作東野圭吾東野圭吾映画としてはいい部類に入るのかな。我が子が脳死になったらというテーマで、脳死の在り方を考える。でもやはりここに正解はない。奇跡を信じる気持ちも分かるし、死を受け入れる気持ちも分かる。実際当事者にならない限り、どういう行動に出るかはそれぞれあると思う。しかし東野らしいのは、ここに妙な科学を入れてくるところだ。それによってホラー風味になり、気味悪さを出し、脳死というものを多角的に見つめている。それでも結局は家族の愛、それしかないのだ。