運命は踊る

監督:サミュエル・マオズ

いやあ不思議な作品。息子の戦死の誤報はよかったのだが、そこから話は息子のいる国境近くの検問所に飛び、そこでの生活とは戦争とは程遠いもので、そのダラダラした展開にやや退屈さを感じた。しかしそこで誤って車の若者たちを皆殺しして、隠蔽して帰国。そして話は再び夫婦の話に戻るわけだが、どこか違和感が。この時系列のずれた感じがモヤモヤさせ、最後は悲劇的結末へ。この誤報から始まった物語がこんな皮肉な結末を迎えるなんて。象徴的な息子の絵やあの車の女性の顔が印象的だった。