判決、ふたつの希望

監督:ジアド・ドゥエイリ

個人と個人のささいな衝突が、国中を巻き込んだ法廷闘争に。とはいえ個人といっても人種、宗教が違う。すると問題はより複雑になり、論点がすり替わっていく。こういうのはどこの国でも起こりえる問題なのかもしれない。当事者は次第に冷静さを取り戻すが、人種や宗教が絡むと周りがヒートアップしていって、歯止めが効かなくなる。日本でも似た様な光景はある。結局現実は映画のようにはいかない。寛容な心、相手のいいところを見つける、そんな些細なことが重要なのかもしれない。