監督：松山善三
素晴らしい映画だ。戦後の貧しい時代の聾唖者のラブストーリー。といってもそんな甘ったるいものではなく、とても厳しい話。ただでさえ生活困難な時代で、聾唖の夫婦といったら、普通に生きるのだけでも難しい。そこに次々と困難に襲われる。貧しく苦しいけど、それでも一生懸命生きる彼らは美しい。そんなに好きじゃなかったけど、高峰秀子が素晴らしかった。小林桂樹の優しさもまた素晴らしい。さて問題のラストである。まさかこんな残酷な結末で愕然とした。辛かっただけに、せめてハッピーエンドにしてほしかったなあ。。。
