万引き家族

監督:是枝裕和

この空気感、是枝映画である。評判だのカンヌだのでいろいろハードル上がってしまったのは残念だが、それでも高いレベルに達してるとは思う。まさに家族映画の是枝といった感じで、現代の社会問題も多く取り入れている。だが現実味の薄さ、詰め込みすぎという印象も若干感じた。疑似家族が解散するという展開はいい。そしてやはり子役の使い方が上手い。やっぱり子供には勝てないね。総じていい作品であるとは思うが、不満もある。あそこで池松壮亮はいらない。10秒ぐらいのシーンで主役級俳優が出てくると映画の世界から現実に引き戻されて、なんか興ざめした。