スリー・ビルボード

監督:マーティン・マクドナー

いろいろな問題を複合的に提示して、観てる間圧迫感があった。ひとつの火種が負の連鎖のように広がり、負の感情が町を覆い、映画を覆い居心地の悪さが半端ない。そして反転する構造が巧い。被害者の母がとたん悪者になったり、糞野郎が善に目覚めたりと行ったり来たり感情を揺さぶる。サム・ロックウェルの胸をすくような演技にちょっと興奮した。西部劇のようなテイストもあり、ラストふたりはどういう答えを出したのだろうか。