淵に立つ

監督:深田晃司

基本「歓待」の改良版みたいなもん。どっちかというと「歓待」の不条理感の方が好きだが、これもなにか嫌なぞわぞわした空気を醸し出していた。突然キレる浅野忠信車いすで登場する娘、突然現れ告白する浅野の息子など、突発的な不快感みたいなものがM・ハネケ映画にどこか通ずるものを感じた。古舘寛治はどっちかというと浅野の役だよなあ。筒井真理子の時間に応じた疲れた感も良かった。