誰でもない女

監督:ゲオルク・マース

背景や歴史、人物たちが少々分かりずらいのが難。まあ除々にざっくりと背景は見えてきて、そういった歴史云々は抜きに嘘というキーワードによって、サスペンス映画として盛り上がってはいる。まあなんとなく予感はしたが、真相は結構ガツンとくる。これは余りに残酷な嘘だ。それだけに終わらず最後の母への実子の消息の告白も酷過ぎる。戦争の負の遺産がこういう形で表れるとても悲しく残酷なサスペンスだ。