舞妓はレディ

監督:周防正行

和製ミュージカルにダサさや多少違和感を感じつつも、除々に馴染んできた。舞妓とミュージカルという組み合わせに京都弁などのアクセントを軸に構築したストーリーがとても巧みであった。ミュージカルも研究したことだろう。役者が皆いい味出していた。どんくさそうな上白石萌音だが、彼女の持っている声や動き、演技力があったからこそ成立した映画である。長谷川博己もいい。そしてこの映画の空気というか京都の伝統を大切にする雰囲気というか、とにかくこの映画の世界がとても愛おしく感じた。