終の信託

監督:周防正行

久しぶりに観終わった後、ズシンとくる映画であった。これは、安楽死や検察の取り調べなどについて、いろいろ考えずにはいられない作品。これは実話なのかな。医学的な詳細については、だれにも解明できないと思う。ただこれを観て思ったのは、死んだ役所広司草刈民代が犯罪者になることを望んだのか。自分の死後に、数年間治療の世話をしてくれた人が罰せられるなんて、絶対望んでいないはずだ。有罪ありきな検察のやり方には怒りと権力の恐怖があった。突然の逮捕のあの絶望感といったらね。。。「Shall we ダンス?」と比べると、草刈民代が女優として随分と成長したのがよく分かる。大沢たかおもイヤーな芝居で、草刈民代との1対1の演技合戦は、とても見応えあったよ。