スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜

監督:ジョージ・クルーニー

役者としてのG・クルーニーはあまり好きではないが、監督クルーニーの仕事ぶりは結構気に入っている。今回もなかなかの政界サスペンスに仕上がっていて良い。上映時間が短めの割に展開のふり幅が大きく、味方だったのが敵に入れ替わったり、窮地に落とされた後の逆転があったりといそがしい。その中で、裏切りや駆け引き、騙し合いと政界の汚い部分があぶり出され、こいつらは一体何と戦っているんだとすら思えた。P・S・ホフマンやP・ジアマッティなど顔ぶれも本格的でよい。