グッドナイト&グッドラック

監督:ジョージ・クルーニー

赤狩り”が吹き荒れた50年代に、テレビを通して闘ったテレビマンたちの物語。全編モノクロ映像が渋い。当時の抑圧された恐怖やドラマ性がもう少し欲しかったが、ドキュメンタリー風な撮影や役者たちの好演により、退屈せず味のある映画になっている。ただ短い時間なのはいいが、尻切れトンボで、テーマが最後まで伝わりきれていない気はする。まるで当時の人間のような雰囲気を醸し出すデヴィッド・ストラザーンのクールさ、そして語り口が最高で、モノクロ映像にタバコの煙がきまっている。