めまい

監督:アルフレッド・ヒッチコック

小さい頃観た記憶があるが、余り覚えてないので改めて観てみる。これはクラシックな名作。サンフランシスコの街や風景は綺麗だし、またキム・ノヴァクを美しく撮ろうとするヒッチコックの映像へのこだわりは強く感じた。今回のJ・スチュワートは”知りすぎていた男”ではなく”騙された男”。前半の尾行シーンは、かなりじっくり描いているので、やや退屈するかもしれない。しかし事件の真相は今観ても古さを感じないし、しっかりヒネリも利いている。真相が明かされても、まだまだ話が続く展開に冗長さを感じるも、死んだ女に似た女が現れるという話の作りが面白いので、最後まで楽しめた。