4ヶ月、3週と2日

監督:クリスティアン・ムンジウ

カンヌでパルムドールを獲ったルーマニア映画で、なんかダルデンヌ兄弟の映画みたいだ。ルーマニア映画はあまり観たことなかったので興味深かったが、ルーマニアの貧困なども見え隠れしていて、国の生活事情が伺える。この映画は、中絶をする友人のために奔走する主人公の長い一日を描いているわけだが、なぜそこまで友人に気を使うのか、またこの友人が自分勝手で、自分のことなのに人に頼りすぎていて、主人公の静かな怒りがこっちまで伝わってきた。しかしいくら何でもこのバカな友人のために医者とヤルなんて。。。堕胎のシーンなどどのシーンも淡々としているが、この冷めた映像がよりリアルさを醸し出していた。