消されたヘッドライン

監督:ケヴィン・マクドナルド

現代版「大統領の陰謀」と言いたくなるような映画であり、最近あまり見なくなった政治サスペンスで、古臭さを残しつつもかえってその辺がちょっと新鮮だったりもする。脚本にトニー・ギルロイやビリー・レイが関わっているので、面白い映画であることは予想通りだが、一番の功績は監督のケヴィン・マクドナルドではないか。速い場面転換でじりじりと真相に迫っていく過程は、ケヴィン・マクドナルドの実力に負うところが大きく、この監督はこれからがさらに楽しみになったぞ。それとやはりラッセル・クロウが新聞記者というぴったりな役どころで熱演していて、当初はブラッド・ピットがやる予定だったが、正直ブラピじゃなくてよかった。。。真相に多少のあざとさは感じるが、これだけ面白ければ問題なしの傑作だ。