アメリカを売った男

監督:ビリー・レイ

アル・パチーノジョニー・デップの「フェイク」のFBI版のような話で、かつビリー・レイの前作「ニュースの天才」にも構成が似ていて、この手の潜入ものは映画にしやすい。また主演の2人にじっくりと芝居をさせ、お互いが偽の顔を演じる心理戦が面白い。クリス・クーパーの渋さもいいが、ライアン・フィリップも若さで対抗していて好演。内容は若干地味ではあるが、見応えのあるスパイ映画だ。