グラインドハウス

プラネット・テラー
監督:ロバート・ロドリゲス
ぶっとんだゾンビ映画でありホラーとアクションがてんこ盛りでロドリゲス映画の中では一番楽しめたかも。ジェフ・フェイヒーマイケル・ビーンなどいかにもなB級なキャストがうれしい。ロドリゲスお得意のバカバカしい大袈裟なアクション(足にマシンガンをつけた一連のアクション)やブラックジョークが溢れ個人的には「デス・プルーフ」よりよかった。キャストでは最初はカート・ラッセルかと思ったジョシュ・ブローリンが特によく将来有望とみた。

●デス・プルーフ
監督:クエンティン・タランティーノ
無駄に長い会話、盛り上がらないストーリーなどタランティーノの一人よがりな所が多く「ジャッキー・ブラウン」の悪夢が甦る。しかしそこはタランティーノで後半何とか持ち直したからよかった。ただ前半は後半への繋ぎでしかないので時間を削って後半だけでもよかったんじゃないかな。後半からはカーチェイスありギャグありで(外国人の観客が多く、かなり向こうの人たちは爆笑していた)いつものタランティーノ節がかえってきて、終盤の展開にはカート・ラッセルが気の毒にすら思えた。映画の終わらせ方が最高で最後は観客から拍手が起こったぐらいだ。

●総評
この映画は単品だけなら物足りないので、やはり2つでひとつの映画としてみるべきだろう。お楽しみの途中の予告編はどれも同じような内容で期待したほどでは無かった。しいて一番良かったのを上げればエドガー・ライトの「Don't/ドント」かな。そのまんまじゃんみたいな(笑)。やっぱりタランティーノが作った予告編が見たかったというのが正直なとこ。