デッド・アンド・アライブ

監督:ロブ・グラント 散々引っ張ってこの内容かよ。大したオチもなく、30分ぐらいで終わる話を90分もかけるなよ。原題は「ALIVE」だが、これなら「フランケンシュタイン夫婦」の方がインパクトはある。ネタバレだが大したネタでもないので。。。

遺灰は語る

監督:パオロ・タヴィアーニ 懐かしいなあタヴィアーニ兄弟。先日亡くなったので、これが遺作ということだろう。ノーベル賞作家ルイジ・ピランデルロの遺灰を故郷シチリアに運ぶ旅。道中でのいろんなトラブルありだけど、どこか温かみがあった。そしてモノク…

微温

監督:今泉力哉 2007年の短編。今泉初期の作品だが、スタイルは確立している。二組の二股カップルの会話劇。すれ違いコントのような感じで、今でもこんな感じの作品を作っている。常連の芹澤興人がこの頃から出てたんだね。彼は盟友ってことなんだろうな。や…

魔像

監督:大曾根辰夫 魔像ってタイトルが興味を引いた。魔像ってなんだよと思ったら、まあ瓜二つの人間ってことね。序盤阪妻がイジメを受け、その時突然笑い出すシーンがあるのだが、あの豹変ぶりがかなりびっくりした。まあこの手のそっくりさん的映画は「デー…

花と沼

監督:城定秀夫 最近はまともな監督に変貌を遂げたが、まだこんな下らない映画を撮ってた頃の城定映画。といっても2020年と最近の映画だけど。まあこういうの撮るのが城定の良さでもあるわけだが。基本登場人物たちみんな変。あのキモイ上司は城定自身の…

千曲川絶唱

監督:豊田四郎 うーん悪くはない。だけど長く感じた。90分ぐらいなら尚良かったのだが。難病物だけで押し通せばよかったのだが、そこに純愛を入れてダラダラ長くしてしまい、やや退屈に感じた。北大路欣也は野性的で病気には見えないぐらい。星由里子が好…

藍宇(ランユー) 情熱の嵐

監督:スタンリー・クワン ゲイ映画。2人の男の10年間の愛の軌跡。ゲイで香港映画といえば「ブエノスアイレス」があったなあ。まああまり好みの映画ではないが、2001年という時代の中国を映しているのかも。この映画の良さは短いこと。編集が大胆で違いを出…

希望のかけ橋

監督:吉田和泉 日本人の父とポーランド人の母の監督によるポーランド制作の短編アニメ。シベリアで飢餓や病気に苦しむポーランドの孤児が日本に逃れてきていたということをあまり知らなかったので、こういう事実をアニメで伝えるのは解りやすくていい。また…

歌行燈

監督:衣笠貞之助 原作泉鏡花。「うたあんどん」と読む。どこかおっとりした山本富士子はいまひとつパッとしない気もするが、市川雷蔵はいい。まあ言ってみれば父を死なせた男との恋ってことなんだけど、雷蔵の説得力ある演技でしっかりした文芸作品になった…

LOVE LIFE

監督:深田晃司 深田の気持ち悪さは出ていたと思う。息子がお風呂で溺死するわけだが、あのシーンの周りが気付かなくて時間だけが過ぎ、いやーな気味悪さがあり、ああこういう映画になるんだと不安の幕が開ける。元旦那が韓国人で喋れないで手話だけという設…

遠いところ

監督:工藤将亮 不幸不幸不幸。不幸すぎて気が滅入る。ダルデンヌ兄弟でもやりたいのか。沖縄の17歳の母親の物語。その年で子供を産んではいかんよ。旦那がクズすぎてもう地獄でしかない。そもそも暴力を振るう男なんてさっさと離婚すればいいのに。このろく…

ぐるりのこと。

監督:橋口亮輔 2008年の映画。約15年前なので脇役たちが皆出世してる。なのでキャストがすごい豪華です。そしてリリー・フランキーが役者として覚醒した作品と記憶。木村多江も大きく飛躍した。妊娠時の女性の不安定さや子を失ったことへの精神の崩れ…

インスペクション ここで生きる

監督:エレガンス・ブラットン 監督自身の実体験を基にしたドラマだそうだ。ゲイが海兵隊に行ったらって話。ゲイってことよりもアメリカの軍隊はまだこんなイジメみたいなことをやっているのか。鍛えるためとはいえ、イジメや差別が普通に行われている。この…

ロストケア

監督:前田哲 介護の問題なんだけど、結局は貧困が根本の原因なんだと思う。最初は長澤まさみの正論に同意という感じであったが、松山ケンイチの主張が段々正しいように思うから困った。答えはないし一つじゃない。ただやはり堕ちた人間にしか分からない部分…

少女は卒業しない

監督:中川駿 朝井リョウ原作。うんすごく良かった。卒業前の2日間の女子高生たちの群像劇。たった二日間だけだけど、皆悩み傷つきそれぞれが青春していた。新しい世界に踏み出す前の高校最後の瞬間がとても愛おしい時間であった。自分はどっちかというと図…

離愁

監督:ピエール・グラニエ=ドフェール 列車内での不倫。これ普通ならアウトだが、戦時中という状況だとメロドラマに変えてくれる。極限状態の時、戦友というかいっしょに逃げた者同士という状態がより燃え上がる。ジャン=ルイ・トランティニャンとロミー・…

黒い乙女Q

監督:佐藤佐吉 二部作の前編。わざわざ二部作にする必要あるのか。まあ後編観ないと評価し辛いが悪くはなかった。適度などんでん返しもあるし、いろいろな謎を残してこの後どういう展開になるのかは気にはなる。まあ多分あちゃーになるとは思うが。。。

ハイエナの笑顔

監督:シルヴィオ・アマディオ 70年代を感じさせる音楽。この「ちゅちゅちゅ」のBGMがクセになる。安っぽいサスペンスではあるのだが、娘が可愛いので許せる。中盤までは味気ない展開ではあるのだが、後半にかけて騙し合いの様相を呈して面白くなった。そ…

たくましき男たち

監督:ラオール・ウォルシュ 牛の大移動など一見スケールがデカいんだけど、ストーリーは平坦というか。片手間で観てたので、そこまで話が入ってこなかったってのもあるが。なんだかんだ道中いろいろあり、最後はロバート・ライアンに一杯食わされるが、その…

空気殺人~TOXIC~

監督:チョ・ヨンソン 韓国で実際にあった事件を基にしたサスペンス。ただ事件だけ借りて中身は完全にフィクションってことなんだろう。原因の特定までは面白かったが、事件が裁判に移るとあまり面白くなくなった。しかし映画化するということは、このまま悪…

山女

監督:福永壮志 画面が暗すぎてよく見えん。期待したんだけど、思ってた感じと違った。山男の存在もなんだかなあ。山田杏奈はいい女優だけど、これじゃ勿体ない。貧しい時代の貧しい山村の伝承とか穢れとかそういう系だけど、ありがちな域を出ない。二ノ宮隆…

愛と激しさをもって

監督:クレール・ドゥニ 典型的なフランス映画であり、ジュリエット・ビノシュ映画。フランスってこういう他愛もない話ほんと好きだねえ。リアルなのかもしれんけど、エンタメ性がない。一応不倫物で、ビノシュとヴァンサン・ランドンの夫婦喧嘩が一番の見所…

高速道路家族

監督:イ・サンムン もっと社会派な映画というイメージだったが、ただのサスペンスだった。この親父嫌い。もう嘘ばっかでバレると謝罪。全く自分が悪いという感覚がなく、どこか社会のせいみたいな。こんな親父では子供も悲劇。脱走する時点でもう未来はない…

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

監督:金子由里奈 強い人間ばかりではない。弱い人間はたくさんいる。そんな人達に寄り添った映画。言いたいことって中々言えない。言葉にするのって難しい。いざ人形を前にして不満を言えって言われても何言っていいか分からない。人と話すのが苦手なのはよ…

成れの果て

監督:宮岡太郎 いやなんかすごいコレ。こんなのありえねえの連続。人間、社会には常識がある。その常識という概念をことごとく裏切る。ありえない発言、ありえない行動、この映画の登場人物は皆常識を超えた行動をしてくる。だから気持ち悪く、だから面白い…

告白、あるいは完璧な弁護

監督:ユン・ジョンソク なんか似たような話観たことあるなあと思ったら、スペイン映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」のリメイクね。まあ基本同じ。ただなんか説明が上手くない。話を知らなかったらもう少し楽しめたかも。ラストもわざわざ変えなくて…

巨人の惑星

監督:石川泰地 短編。学生映画なノリ。友人二人の会話劇。友人が巨人が見えると言い出すが。うーん話がそれで終わりって感じで、ただ巨人というワードの力だけで押し通したがそれだけだった。会話なりビジュアルなりにもう少し何かないとねえ。。。

猫と、とうさん

監督:マイ・ホン 猫好きは楽しめるだろう。別に嫌いじゃないが、猫好き男子の日常に特に興味はない。万歳する猫のインパクトはあった。。。

ワース 命の値段

監督:サラ・コランジェロ 訴訟大国アメリカならではという気がする。なんでもかんでも訴訟を訴える国だから、いろいろややこしい。この手のテロでも金を払わなければいけないのは大変だなあ。まあ自分が被害者になったら同じ感情にはなると思うが。いっしょ…

アダマン号に乗って

監督:ニコラ・フィリベール 日仏合作ドキュメンタリー。船のデイケアセンター“アダマン”の日常を映したもの。うーん普通。あんま面白くはない。精神疾患の患者が閉じこもった病院よりもこういう船の上にいた方が開放的でいいことだとは思う。こういう柔軟な…