バッド・テイスト

監督:ピーター・ジャクソン

P・ジャクソンのデビュー作。ニュージーランドサム・ライミって感じ。80年代ホラーなグロとゲロのオンパレード。単調な銃撃戦はつまんないけど、なんでもありなハチャメチャさはジャクソンの無邪気さがよく出ていた。殺しのバリエーションも多彩で、ここまでくるとバカバカしくて逆に笑える。

誰かの幸せ

監督:ダニエル・コーエン

ウディ・アレンの映画のような皮肉っぽいコメディ。もっと成功を喜べばいいのに、こんなに嫉妬するのは本当に友人なのか。どこか相手を見下してるから、自分よりも成功すると悔しいのか。まあでもそれが人間なのかもしれない。その嫉妬もその後の自己嫌悪も。結局みんな自分が一番かわいい。そんな愚かしくも、人間味ある良コメディであった。あまり好きじゃなかったけど、ベレニス・ベジョが良かった。

アップグレード

監督:リー・ワネル

中々のB級SF映画で楽しめた。低予算なのにこれだけ上手く作ってるし、どこかジョン・カーペンターの雰囲気を味わえた。いろいろツッコミ所はあるが、とてもテンポがいいし、ストーリーもシンプルな復讐劇でよい。AI人間になって、殺された妻への復讐をするが、まあ黒幕は想定内ではあったかな。こういう良B級映画は貴重だ。

インビジブル・スパイ

監督:ジャズ・ブーン

「ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官」の続編らしいが、わざわざ続編にすることないのに。ほとんど前作と関連性はない。いかにもな香港映画で、アクションと男の友情。ルービックキューブなど伏線もいろいろあって、まあ出来自体はそんなに悪くはない。スペインを舞台にしたのは、あの闘牛をやりたいためか?。。。

冬時間のパリ

監督:オリヴィエ・アサイヤス

アサイヤスなので悪くはないのだが、話としてはいかにもな大人のフランス映画って感じで、会話中心の夫婦のインテリぶった話。ちょっとウディ・アレンみたいなことをしたかったのかなって思った。嫌いではないし、除々によくはなってきたが、他愛のない夫婦関係の在り方を見つめただけなので、もうひとつ面白味はない。ちょいおまけということで。。。

がっこうぐらし!

監督:柴田一成

アニメ版は結構好きだった。で実写版だが、全く期待してなかった。案の定、安い出来で、序盤から諦めムード。例のネタばらしも下手で、こりゃダメだと思った。しかしである。徐々にこの安い映画にハマってきた。元々話自体は悪くない。現実逃避キャラのおかげで、捻りが出せた。4人の女子高生も次第によくなってきたし、おのののかが可愛い。安いはずなのに、いつしかちょっとだけ感動もできた。これ嫌いじゃない。海外リメイクもいけると思う。。。

ソング・トゥ・ソング

監督:テレンス・マリック

ヒーリング的映像とモノローグ。マリックいつものスタイル。これが自然に目を向ければ上手くいく場合もあるが、人間に向ければ退屈だ。他愛もない話が延々と続き、半分以上はミュージックビデオみたいで、しかも魅力的なキャラクターがひとりもいない。役者たちも無駄使いだ。