空の青さを知る人よ

監督:長井龍雪

超平和バスターズ」第3弾。まあよかったんじゃない。これは完全に「君の名は」の影響が見られた。「君の名は」が後に与えた影響力の大きさと同時に、それに引っ張られすぎる懸念も感じた。このうじうじ感が岡田麿里なんだが、これはこれで嫌いじゃないが、そろそろ次のステージも見たいところ。あかねは早見沙織だと思ったら、 吉岡里帆かよ。上手いね。。。

命みじかし、恋せよ乙女

監督:ドーリス・デリエ

うーん、何だコレ。結構変な映画。幻想的かと思ったら、そうでもなかったり。ドイツ映画だけど、日本文化も入っているので、より奇妙なものに仕上がっている。展開も斜め上をいき、中々びっくりするシーンもあった。終盤の日本シーンはもっと幻想的でいいのに、ちょっとバカっぽくて、ほんと掴み所のない映画。繰り返される音楽は印象的。ちなみに樹木希林が最後に出演した作品でもある。ちょいおまけ。

バッドボーイズ フォー・ライフ

監督:アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー

もはやオワコンと思ったが、最終的には少しは盛り返した。とはいえやはりキレがない。若くてエネルギッシュだった頃に比べて、面影はなく、無理やり続編作った感は否めない。新しいメンバーも加わり、親子愛も入れて何となくそれなりには楽しめたけど。最後は、あわよくば続編って感じだが、どうかなあ、もう十分かなあ。。。

エリカ38

監督:日比遊一

浅田美代子の起用というのは結構思いきったキャスティング。彼女は見事に応えている。映画も悪くないが、もっとドロドロさや人間の醜い部分を引き立たせてもよかったが、意外と淡白に終わった。この作品を企画した樹木希林は出しゃばらず、意外と大人しかった。それより木内みどり平岳大が胡散臭くて存在感を発揮してた。ちょいおまけ。

キューブリックに魅せられた男

監督:トニー・ジエラ

キューブリックの影。彼の後ろにはレオン・ヴィタリという男がいた。もはや何でも屋で、奴隷のように主人に捧げてきた男。大体こういうのって死んだ後に文句タラタラ言うんだけど、彼は文句も言わず、死んでも尚、キューブリックへの愛がある。しかし彼なしではキューブリックは何もできなかったのではないか。みんな逃げていくだろうし。天才の影に彼のような人間がいたってことを忘れてはいけない。。。

TENET テネット

監督:クリストファー・ノーラン

冒頭からノーラン節炸裂。オペラハウスに「ダンケルク」風音楽が鳴り響く。今作はハンスジマーじゃないのね。スパイ映画にオーケストラの相性は抜群だ。いきなり超絶アクションで、この世界に放り込まれる。この映画はもうひとつの「インセプション」って感じだ。あれも変な装置で夢に入り込んだが、こっちはついにタイムマシンに手を出した。しかもよく分からん理屈で、時間が逆行してる。過去に戻るだけでなく、さらに時間を逆行させるというトンデモ理論。複雑すぎて作ってる人達も混乱してるのではないか。我々はただこの流れに身を任せるしかない。完璧に理解しなくていい。ツッコミ所はたくさんあったけど、この摩訶不思議な時間旅行は、映画の興奮を久しぶりに味わえた気がした。